色の力
6月に入ってすぐ、香港の中心部で「逃亡犯条例」の改正に反対する大規模なデモ行進が行われ、日本でも大変話題になっています。
デモの様子として、約200万人もの民衆が行進している姿がテレビやネットで映し出されていますが、よくよくみてみると、ほぼ全員が黒い服を着ていることが分かります。
黒い服一色で統一する理由としては、政府に対する強い憤りを表現しているといわれていますが、もう一方では、全員が同じ色を身にまとうことで、個々のベクトルがバラバラな状態を同じ方向に向かうようにまとめていく効果が期待できることから、よりいっそうの団結力を期待しているとも言えるでしょう。
わたしたちの生活の中には様々な情報が存在し、その8割以上を視覚から得ているといわれています。そんな視覚から得られる情報の中でも、色には心理的な効果が期待できるため、他人に与える影響も大きく、活用次第では人の感情を動かすことも可能といわれています。